このまま一生独身なのかな、そんな人生になっていくんだろ・・・。
一人でいる期間が長いとふとした瞬間にこのような不安に駆られてしまうことがありますよね。私自身も30代に差し掛かったタイミングで、一生独身なのかなあと言う不安を抱えて過ごしていたのを覚えています。
この記事を読んでわかること
- 一生独身だとどんな未来?
- 一生独身に向けての備えかた
今回は超デリケートな問題ではありますが、一生独身の怖すぎる結末についてです。
私は30歳を超えて結婚できたのですが、それまでの人生で結婚できるだなんて思ってなかったので、一生独身の人生に備えて準備しなきゃということで独りの終活についての勉強をしていました。
その時の経験を踏まえて記事を作成していますので、「独身かもしれないから備えなきゃ・・・」とお思いの方はじっくりと読み進めていただければと思います。
怖い?一生独身だとこんな未来が待っている
独身なので単純に1人の生活
単純に1人の生活が長くなります。
厚生労働省が平成30年に発表した日本人の平均寿命は男性で81.25歳、女性で87.32歳であり、なんと直近の15年で男女ともに3歳ほど伸びてきており医学の進歩が伺えます。
しかしながら、平均寿命と比較される健康寿命においては平成28年時点の数字で男性が72.14歳で女性が74.76歳となっており、実際の寿命と乖離が問題になっています。(平均寿命と健康寿命の乖離 男性は約9歳、女性は約13歳)
体が動くうちは友達と色々なところに出かけたりすれば寂しさは紛れるでしょうが、いざ体が動かなくなってきた時が問題です。
デイサービスなどもありますが、外出しない日は1日をほぼ1人で過ごさなければならず、体が動かなくなってからの生活においては寂しさと不自由な生活が容易に想像できるでしょう。
老後資金の問題
金融審議会市場ワーキング・グループが2019年6月に発表した「高齢社会における資産形成・管理」の報告書では、95歳まで生きた場合2,000万円の貯蓄などの取り崩しが必要になるとし、公的年金に頼った生活では資金不足に陥ってしまうとされています。
総務省統計局の2017年の調査では高齢無職単身者の毎月の収入(公的年金を含む)は平均10.7万円です。
支出に関しては平均15.5万円で収入を約5万円上回っています。
毎月5万円マイナスの生活が20年続くとしたら、『5万×12か月×20年=1200万円』が不足していることになります。
この1200万円に加えて、家の維持費や自動車の購入費、医療費や葬儀費なども加えると約2000万円の貯蓄が必要だと言われています。
これが老後の2000万円問題ということ!
独身者だけに限った話ではないですが、結婚相手がいないということは自分一人のお金が老後全てにおいて大事になってきますので、一生独身を覚悟した時に将来を見据えた貯蓄をしていかなければなりません。
自分の清算
「高齢者の孤独死」なんていう言葉が言われたりしていますが、自分1人の人生を覚悟したならば終わりの事を考えておかなければなりません。
親族が近くに住んでいて仲良くしていた場合などは、自分の代わりに手続きをしてくれることになるのでまだ良いでしょう。
しかし、身よりもない方は自治体や事業所に生前から依頼しておかなければなりません。
終わりのことを考えて生活していくのは少し寂しいですが、一人で生活している自分にもし何かがあった時に誰かが対処してくれる状況を未然に作っておかなければなりません。
まずは自分の特性を知ることから始めてみよう!
\3分で自己分析ができる/
受けてみた結果はこちらのページで詳しく公開しています。
一生独身への備え方
寂しさへの備え
若くて体が元気な時は自分の行動力次第で色々なコミュニティに参加したりとか、仕事などの社会的コミュニティもあるため寂しさに関しては想像感じずむしろ一人の時間が欲しいなという風に思っている方もいると思います。
しかし問題になるのは会社を退職した後、社会的コミュニティから外れてしまった時に感じる寂しさや、いよいよ体が動かなくなってきた時です。
なので、友人関係や趣味などのコミュニティへは積極的に参加をしておく方が老後の寂しさが紛れて良いでしょう。
この点に関しては男性が要注意なことでして、女性は会話が好きな方が多くコミュ二ティーの形成が上手であると言われていますが、男性はそうではない傾向があるので老後に誰とも交流がないケースが多々見られます。
高齢者サービスへの入所も男性の抵抗が多いそうです。。
年齢を重ねていけば誰しも寿命というものが訪れるものですが、できるだけ誰かといる時間を長くするために独身を覚悟した段階からコミュニティに参加していく意識を高めていきましょう。
老後資金の備え
先にもお伝えしたように老後資金は、単身者でも約2000万円の貯蓄が必要だと言われています。
年間100万円の貯金を積み重ねていったとしても20年はかかります。
今までの傾向で一番年収があがる世代は40代から50代であり以降は下降していくと言われているので、50代までに2000万円に限りなく近い貯蓄があることが理想といえるでしょう。
資産運用云々と言われていますが、元手がないとなにも始まりません。
決意した時から毎月の支出を見直して老後に備えた貯蓄をしていく意識を持ちましょう。
手続きへの備え
身よりや親しい身内がいる場合は、事前にお願いしておくべきでしょう。
しかしそれもないなら自治体や弁護士、司法書士と生前契約を行っておきます。
- 成年後見人制度 ⇒認知能力の低下をサポートするもの
- 遺言 ⇒主に財産など
- 死後事務 ⇒お墓や関係機関への通知、行政への届け出など
特に大事なのは③でして、誰かが自分の代わりにやってくれるのであれば良いですが、自分1人の場合は事前に契約を結んでお願いしておかなければなりません。
体と頭がなるべく元気なうちに自分最後の日以降のことを考えましょう。
あなたは独身を選ぶ?結婚する?
今回は婚活や恋愛とは違った話で少し気分が重たくなってしまったかも知れませんが、これが一生独身の現実であり、自分1人であった場合は考えておかなければならないことです。
『誰の事も考えずに1人で生活して1人で最後』をといえば気が楽かも知れませんが、身寄りのない高齢者の孤独死が増えているのが現状で社会問題にもなっています。
一生独身でいるか結婚するかはあなた自身が選択することなので、私の方から絶対に結婚した方がいいですよとは言いません。
しかし仮にどちらか1人が先に亡くなったとしても、それまでの人生をともに過ごせた時間はかけがえのないものとなるのではないでしょうか?
記事作成にあたっての出典